パルプ・チップ試験機 / 叩解度・フロテーション
- No.2583
- [JIS]
- [TAPPI]JTAPPI?39-2000
- [ISO]
本機は、DIP・古紙処理工程で使用される高濃度パルプ離解機に続き脱墨工程で必要なフローテーターです。その原理は、鉱石の浮遊選別法の原理を脱インキに応用したもので、親油性表面のカーボンブラック、ベヒクルなどを泡に付着させて液表面に浮上させ、泡と共に除去します。フローテーション法は繊維のロスが少なく、また用水使用量が少ないという特長があるため、広く普及しております。
インペラーの回転により空気の吸い込みと撹拌が同時に行われて、微細な気泡を作ります。パルプ液面は安定していて、停滞する部分がないように工夫されています。その状態はステンレス枠ガラス張りの試料槽により透視確認することができます。インペラー軸はステンレス製で、回転数は無段階に変速でき、吸込み空気量調節コックにより気泡の発生、停止、コンディショニングを適宜行ない、試料槽から排出されたフロム層を別の受け皿に取り、その総量を計量します。
J.TAPPI No.39 古紙の脱インキ試験方法