パルプの叩解度合と物理的性質の関係を調べるために、PFIミルは高い再現性を持つ叩解機です。
本機は基本的実験用叩解機として紙葉調製の準備段階で広く使用されています。その叩解原理は、一定周速差で同方向に回転するステンレス製のロールと円筒形のミルハウスとの間で回流するパルプに一定荷重を与えることにより、剪断、圧縮等の機械的作用をかけて、繊維相互間の摩擦力により叩解を行うものです。回転回数はカウンタにより読み取ります。叩解の進み具合は濾水度測定機で評価します。
(1)低濃度3%より高濃度25%まで広範囲に使用できる
(2)他の叩解機に比べ、短時間で処理できる(2~5分)
(3)再現性が非常に高い
(4)叩解時間に対して、フリーネスの低下が直線的に下るので管理しやすい
(5)試料の取り出し、清掃が容易である
参考規格 :
- [JIS]P-8221-2-98
- [TAPPI]T248cm-00
- [ISO]5264/2-1979