パルプ繊維を叩解すると、叩解方法及び叩解時間により、フィブリル化、微細繊維の生成、繊維の短小化などの効果が得られます。その結果、パルプの流動性や金網上における濾水性、更には紙のいろいろな物理的性質に変化を与えます。叩解は製紙工程中重要な意義をもっており、その叩解結果である濾水性の評価が必要になります。
一般に普及している評価法として、カナダ標準型及びショッパーリグラー型濾水度があります。その原理は叩解した一定容量の原質をスクリーンプレート又は金網を通じて濾過させ、その白水を濾斗側管より採取し、その量によって叩解度を判定します。
本機は原質の濾過にスクリーンプレートを使用し、濾水開始をコックにより行いますので、個人差がなく精度の高い測定器です。
参考規格 :
- [JIS]P-8121-2012
- [TAPPI]T227om-94
- [ISO]Feb-67