輸送中に段ボール箱が他の包装貨物と衝突して破損する場合があります。この強度を測る目的でJIS規格では衝撃穴あけ強さを規定しています。衝撃穴あけ強さは、使用原紙の破壊強さ、引裂強さの影響とともに段ボールシートの厚さ、接着強さなどによって強度が左右されるので、段ボールシートの品質を評価するのに適切な特性値といえます。その原理は、振子の一端に取付けられた直角三角錘が振子と共に運動し、振子の運動エネルギーにより三角錘が試料を破壊する際のエネルギーの損失量を仕事量として目盛板より読み取るものです。
参考規格 :
- [JIS]P-8134-1998
- [TAPPI]T-803
- [ISO]3036