KRKシートスプリッタ

  • 紙・板紙試験機 / 紙層分離
  • 製品番号 No.2086

本機は紙を複数層に分割し、横断面の総合的地合、接着剤、インキ、カラーの浸透性の分析等、シート構造の研究に用いられます。原理は0℃以下の温度に冷却された一対の金属ロール間に水に浸した紙又は板紙を繰り入れ、ニップをかけることによりシートの両面が凍結し、内部が裂かれて2枚の凍結シートに分割され、附属のドクターにより採取されます。 本機の使用により、従来の方法(ミクロトーム、カミソリの利用など)より均一で大きな試験片を得ることができ、地合、ワイヤーマークの程度、紙層間における繊維長分布、填料分布など抄紙上の特性及び印刷インキの浸透状態の観察など種々な研究目的に使用することができます。 試験片の水浸により物性の変化を来たす恐れがある場合、粘着テープ法により同様にはく離試験が可能です。

参考規格 :

  • [TAPPI]UM576

スペック

試料寸法 巾 90mm、長さ 280mm 冷却ロール 直径110mm、長さ140mm
材質 ステンレス鋼 SUS-304 加  圧 バネ方式 3~8kg(総圧)
周速 1.9~18.5m/min(無段変速) 表面温度 -18℃(最低)
冷凍機 空冷式小型冷凍機 電源 3相 200/220V 50/60Hz 15A
外形寸法 740×1,000×1,180mm 重量 310kg
参考文献 (1)Tappi 47(5) P.254~263 J.Psrker and W.C. Mih
(2)P.T.J. March 15, ’79 P.43~46 G.G. Maltenfort
(3)産技研、中性抄紙の技術動向と展開 田中浩雄

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