印刷用紙の多様化、高品質化の要求が高まるにつれ、印刷方式の変化、印刷速度のアップ、印刷品質も高度化しております。最近の印刷用コート紙の種類は多岐にわたり、高光沢から微塗工紙と各種製造されています。
本機は、ロールコーターの実用機の機能をもち、塗工結果を左右する様々な条件を設定することにより、実機でのトラブルを実験室段階で検討できます。
(1)高濃度塗工の特徴を生かして、従来のサイズプレスの代わりに使われるばかりでなく、高塗布量が得られる
(2)紙への含浸を押えて、塗工液を表面にとどめ、印刷適性の良い紙を作れる。又、コート紙の下塗り用としても使用される
(3)サイズプレスでは、試料取付の搬送板がロール間に進入する際に液はね等の問題があったが、ゲートロールコータは、低速で回転するファウンテンロールとメータリングロール間で液溜を形成するため、綺麗な塗工が出来る
(4)実験用枚葉式コーターとして最大塗工速度が350m/minをクリアするため高速でのカラーの挙動調査及び塗工が可能である
(5)塗工液としてピグメント系と非ピグメント系が使用可能である。塗工量及び濃度の一般的使用範囲は次の通りである
塗工量 顔料系 0.8~10g/? 非顔料系0.4~2.5g/?
塗工濃度 顔料系20~65% 非顔料系5~20%
(6)巻出し、巻取り装置を取り付ければ(オプション)、高速塗工における塗料及び原紙の適応性についての試験が可能である
巻取速度 50~350m/min インバータ変速、コーターと同期変速
紙管内径 70~100mm
紙管外径 100mm (最小)
最大巻径 500mm
紙巾 250mm
テンション 0.4kg/cm(最大)、総テンション10kg
巻取軸ブレーキ 水冷式電磁パウダーブレーキ
巻取軸クラッチ 水冷式電磁パウダークラッチ
巻出、巻取テンション調節 ブレーキ、クラッチの電流調節(手動)
電源 3相 200/220V 50/60Hz 25A
機体寸法 3,800×1,300×2,300mm