輪転式グラビア印刷機の高速化に伴い、印刷物の乾燥性評価の重要性が増大しています。印刷局式グラビア印刷適性試験機が広く採用されていますが、同機を利用してグラビア印刷のセットオフ試験方法を開発したのです。
それは圧胴の上部に乾燥性試験機ローラーを組み込み、一定圧の荷重を附加する機構になっており、同ローラーは圧胴と同一径で同速、同方向に自由回転します。
試験は白紙又はフィルム等を乾燥性試験ローラーに巻きつけ、印刷後一定時間を経過してから加圧レバーを下げることにより、乾燥性試験ローラーを印刷物に接触させて行います。その時の白紙又はフィルムにインキが転移した状態を観察して乾燥性を評価します。