塗工・印刷・加工試験機 / 機械的安定度
- No.2312-I
- [JIS]K-6392-1995
- [TAPPI]
- [ISO]
ラテックスは移送、配合・攪拌、塗工の各工程で、様々な機械的作用を受けるため、それに充分耐えうるだけの安定性を備えていることが要求されます。例えば、ラテックス塗料ではピグメントペーストとの混合撹拌及び塗装工程にて、紙加工分野では、ピグメントの配合及びコーティング工程にて、又繊維加工の分野では絞り加工の際、大きな機械的剪断力を受けます。
機械的作用によってラテックス粒子に大きな運動エネルギーが付与されると、粒子は粒子間ポテンシャルエネルギー障壁を乗り越えて、接触、融着して、凝集体を形成します。加工工程で、このような凝集体が発生するとラテックスは本来の機能を発揮することができなくなります。この機械的作用に対するラテックスの抵抗力は、機械的安定性と呼ばれ、ラテックスの重要な性質の一つとなります。
本機は合成ゴムラテックスの機械的安定度測定機として、一定荷重のもとでローターを回転させ剪断応力をラテックスに負荷し凝固分を発生させて、その質量を測定するものです。